この感じ木下昌輝、こういう展開 嫌いではない!
作家:木下昌輝
書名:戦国十二刻 終わりのとき
発売:2019年7月
発行:光文社時代小説文庫
値段:600円
頁数:解説含め270
読書日:2020年2月21日~2020年2月28日
淀君と秀頼の話。あー、そうきたかという感じで良かった。
今川義元と死んだ兄の話。昔は信長にやられちゃったお歯黒さんって感じだったが今は海道一の弓取りとして武勇知略に秀でた武将というイメージがある。そんな義元がどうして信長に討たれたのか。
山本勘助、とは言っても登場は信玄の弟と倅。山本勘助って謎が多いっていうか本当にいたのかどうかもあやしい軍師らしいが、この本では山本勘助はどのように死んだのかが描かれる。
足利義輝、この本で一番好きな話かも。「麒麟がくる」で向井理が演じている将軍様。もともとこの将軍様、将軍様なのに塚原卜伝の高弟であり剣豪として有名な人。家臣の家臣の家臣である松永久秀(吉田鋼太郎)に殺された将軍様だが「将軍様なのに討たれちゃうの!?」と昔から嫌いではない。この本の中では最高に死に様がカッコいい!
家康の一生が数ページでわかる話。それだけ。面白いけど。
ちなみに評判が良かったのか「始まりのとき」ってのが発刊されている。文庫本になったらまた購入してみよう。さあ、お次は山田風太郎の明治シリーズ。いやー、時代小説って面白いね。